ミャンマー連邦共和国バゴー地域ピー県ピー郡
ミャレイヨン寺院小学校校舎建設

2年次報告書

事業概要

事業名:

ミャレイヨン寺院学校建設事業

協力機関:

ャレイヨン寺院学校建設委員会/ピー郡教育局/ミャンマー識字リソースセンター

ご支援者名:

123 Server 株式会社様 (マッチングご支援)

ご支援金額:

500,000円

実施事業内容:

■1棟6教室の小学校校舎建設(1階建て鉄筋コンクリート製)
※ 授業用5教室、図書コーナー兼教員控室として1教室を新設
■教室内備品の供与(机+椅子36組、黒板5枚、図書コーナー用品)
■校舎維持管理研修会ならびに図書研修会の実施

事業実施団体:

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

事業対象地域:

ミャンマー連邦共和国バゴー地域ピー県ピー郡シュエヒンター地区

事業実施期間:

2015年3月~2016年2月

事業受益者:

直接受益者 270名(小学生262名、学校長1名、教員7名)
間接受益者 約14,000名(シュエヒンター地区の推定人口)

事業責任者:

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
東京事務所/事務局長 関 尚士・事業サポート課事業担当 栗原 陽紀
ミャンマー事務所/所長 中原 亜紀・アシスタントコーディネーター ミミトゥエ

事業内容

事業実施対象地の概況:

事業対象地のバゴー地域ピー県ピー郡は、最大都市ヤンゴンから北西へ約300kmのバゴー地域ピー県ピー郡に位置しています。2014年の国勢調査によれば、ピー郡の人口は約25万人、5.9万世帯が暮らしていますが、その47%は農村部の人びとです。郡全体の識字率は96.9%(男性98.5%,女性95.5%)であり、ミャレイヨン寺院学校があるピー郡シュエヒンター地区は、ピー郡中心地から近い場所でありながらも、自然豊かで静かな地域です。ミャレイヨン寺院学校は地域に根差す寺院がとして、昔か近隣住民にとって心の拠り所となる重要な存在であり、地元の寄進者が多くいます。

事業実施対象地の地図:

ミャンマー事業の対象地

ご支援頂いた事業の報告

校舎建設:

2015年末に完成して以来、6教室の内5教室が小学生用の教室として、1教室は図書コーナー兼教員控室として使用されています。5教室それぞれに黒板,机,椅子,そして照明が設置されており、生徒たちは集中して勉強することが出来ています。寄贈いただきました図書コーナーについても、昼休みや放課後に訪れては読書や読み聞かせを楽しむ生徒たちが多く、ウ・トゥザナ学校長の読書に対する意識の高さと相まって、ミャレイヨン寺院学校には積極的に本に親しむ生徒たちが多いのが特徴的です。
竣工から2年近くが経ち、校舎は問題なく使用されていますが、雨風などの自然の中で、窓枠部分を中心とした内外壁の塗装に部分的に経年による自然の剥がれやひびがあることが観察されました。しかしながら、建物の構造には影響はなく、その他も構造的な問題は見つかっておりません。一方で、学校敷地内は清掃が常に行き届いており、生徒も教員も自分たちの学校を大切に維持管理しようとする姿勢が垣間見られます。

生徒数と教員数(2017年度):

生徒合計: (KG~7年生)365名(男子187名、女子178名)
学校長: 1名
教員合計: 11名

生徒、教員の声

ウ・トゥザナ僧侶 ミャレイヨン寺院学校長

寄贈いただいた校舎のおかげで、それまで木製の屋根だけの建物の下で勉強していた生徒たちが、安全で快適なコンクリート製の建物の中で学習ができるようになりました。各学年の生徒が一つの部屋の中で勉強していると、生徒同士の友情や連帯が育まれます。生徒は、先生から言われことなく、教室の清掃を率先して行なっており、寄贈して頂いた教室を大切に使うことを通じて、清潔感や環境意識が生徒の中に生まれたのだと感じています。
本校の次なる目標は、中等教育実施校の承認を政府から得ることです。公立学校に通うことのできない貧困家庭の子どもたちが、小学校課程を修了した後でも等しく中等教育を受けることが出来るようにするため、校舎建設や教員の人数・質の向上に尽力いたします。
安全で快適な校舎を支援していただいた日本の皆様には、いつも心より感謝しております。またお目にかかれることを楽しみにしております。

ティンティンエイ先生 4年生担当教員

このミャレイヨン寺院学校に教員として勤務して18年になりますが、ご支援頂いた校舎が完成したとき、「これでやっと生徒たちが安心して長く勉強することができる」と非常に嬉しい思いがしたことを覚えています。校長先生をはじめ、私たち教員一同は、かねてから本や読書の大切さを認識してはおりましたが、実際に図書室を新設したり本を購入したりする資金的な余裕はありませんでした。ですので、この校舎とともに新しく「図書コーナー」が誕生し、生徒たちが自由に本に親しむことが出来るようにしていただいたことは、本当にありがたく、また本校の学校としての機能に一役も二役も貢献して頂いたと感じています。ご支援いただいた新校舎と図書コーナーは、生徒たちが効果的に学習を進めるうえで欠くことのできないものです。私は、真に教育の現場に必要なもの支援して頂いた日本の皆様への感謝とともに、生徒たちの輝ける将来のためにこれからも尽力いたします。ありがとうございました。

ミャッノウウーさん 4年生 10歳(写真右)

この校舎ができる前は、雨が降ると水が入ってきていたので、寒さを我慢しながら勉強していました。また、となりの子とも距離が近くて窮屈でした。新しくできた校舎では、もうこのような心配をする必要がなくなって、快適な教室の中で勉強ができています。私も毎日お昼休みと放課後の2回、図書コーナーに来て本を読んでいます。たくさん勉強して、たくさん本を読んで、将来はお医者さんになりたいです。病気に苦しむ子どもに治療をしてあげたいからです。この校舎と図書コーナーを建てていただいた日本の皆様、本当にありがとうございました。

ピッピョウマウンくん 4年生 10歳(写真左)

新しい校舎ができたときは、とても嬉しく思いました。新しい校舎で勉強したり、図書コーナーの本を読んだりしていると、たくさんのことを知ることができるので、僕はこの学校が大好きです。計算が得意なので、好きな教科は算数です。図書コーナーには、毎日お昼休みと放課後の2回来ています。お気に入りの本は日本の絵本『もっとおおきなたいほうを』で、ここに書かれている絵が好きなので、いつも読んでいます。この校舎と図書コーナーを建てていただいた日本の皆様、本当にありがとうございました。

写真報告

ご支援頂いた校舎の外観①(撮影日:2018年2月9日)

ご支援頂いた校舎の外観②(撮影日:2018年2月9日)

スタッフによる紙芝居を聞き入る子どもたちの様子

教員によるおはなしに夢中になる生徒たちの様子

移動図書館車に集まる子どもたち

校舎前で記念撮影

所在地

ミャレイヨン寺院小学校

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